
奥久慈の山里を縫うように続く路
アップダウンを繰り返し
額に汗して
ペダルを踏む

朝目覚めると
お日様と
雲ひとつない青空
今日の旅路は楽しいものになる
脚は大丈夫だ
昨日の疲れは残ってはいない

幾つものカーヴを抜けると
視界が開けた
奥久慈の山々が遥か彼方にまで拡がる
優しいたおやかな山容

奥久慈の象徴
その麓に人々の暮らし
変わることなく続く命の流れ

象徴の顔が変わり
厳しくなった
ザックを背負った人々が
分け入って往く
人々は
山の中で産まれ変わるのか

山と共に生きる人々
故郷と共に生きる人々
都会に住む人間は
故郷を忘れ
魂を忘れ
忙しさの中に埋没してゆく
人工物の氾濫の中で窒息しかけ
束の間の旅路に
生きる喜びを見出している

咲き誇る梅の花
その脇に憩う後ろ姿
忙しさの中ですり減り
生命の流れから切り離された
僕のこころ
そのこころが満たされてゆく

山の中を
無心で走り続ける
お日様を仰ぎ
大地から
森の樹々から
せせらぎから
力をいただく
季節の移ろいを感じ
生きる喜びを感じる
僕は生きている

銀輪に跨って
山の中へ
自然の中へ
出掛けに往こう
山里へ
農村へ
自然と共に生きる人々の中へ
生命の流れを感じに往こう
2日目のルートラボです
2日間の走行92.7キロ 積算2051.8キロ
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